夢見る空芯菜

映画おメモ

29.味園ユニバース

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@MOVIX亀有

2015 監督 :山下敦弘

大阪・千日前に実在する味園ビルにあるユニバースが舞台。大阪のある広場で行われていた『赤犬』のライブ中、突然若い男が乱入し圧倒的な歌を披露しはじめる。その男に記憶が無いことが分かるが、興味を持った赤犬マネージャーのカスミは彼に「ポチ男」と名付け自宅のスタジオで働かせることになるも、男の失われた過去には大きな問題があった

映画の感想、メモというよりは、「わたしと味園ユニバース」の様な記事になると思います。

わたしが味園に出会ったのは、5年くらい前かねぇ。当時スタッフをしていたバンドが味園ビルの2階、ライブも出来るバーの様な所で演奏したことがあり、その時に来たのが初めてでした。車で移動していたので、ここがどの辺にあるのかも全然わからなかった。

そして少し時が経ち、友達と大阪へ旅行にいったときに何だここー!って、ムクムクと湧く探検ゴゴロからふらふら味園ビルに入ったの。それで、あれここ来たことあるぞ!あーしかもホテルまでついてるのね。そして安いのね!次回大阪にきたらここに泊まってみたいね。みたいな会話をして、また2階の場末のスナック街を眺めていたのだけど、扉を叩くことはなく。

そして次の大阪でついに味園へ泊まるのよね。たぶん”うらなんば”が盛り上がり始めた時期だったんだと思う。おなかすいた~ってうろうろしてたら、気さくな兄ちゃんが、味園の裏の美味しい鉄板焼き屋さんを教えてくれて、さらに鉄板焼き屋さんの店主が味園のバーに連れて行ってくれて。楽しすぎて味園ホテルの門限を過ぎて締め出され、朝まで味園で飲んだり飲まれたり。

という濃い思い出があるのですが、とにかくこんなに濃ゆく大阪の人と絡んだのは初めてで文化の違いがとても面白かったんです。そして場末感のある飲み屋が大好きなので、大阪に行くたびに朝まで飲んじゃうし、色んなお店に連れて行ってくれるし、大阪に住んでいたら週3は行くね。という大好きな味園が映画だとー!!というびっくり感と、関ジャニさんのことがどんどん好きになっていたわたしはダブルで驚いていました。

映画を観て思い出したんだけど、赤犬さんはね、知り合いのバンドの機材車の中で、うんこがだいすき!みたいな曲を、これええやろ!って聴かせてもらってぶっ飛んだ覚えがあるよ。しかも当時オナニーマシーンの「恋のABC」が出た頃で、BGMが赤犬さんとオナマシのエンドレスだったんだからひどいもんだよね。でもふたつとも凄くいい曲。

おしりペンペンズといえば、完全に内輪の話なのだけども、下北沢が俗に言う”青春パンク”で盛り上がっていた頃、多分屋根裏とかだったと思うんだよなぁ、友人が架空のバンドを考えよう!みたいなゲームをやってて「おしりペンペンズ参上!」みたいなサインを楽屋だかに残したような。あと「うんこちんちんず参上!」っていうのもあって、その後、おしりペンペンズもうんこちんちんずも実在してたーー!!!って盛り上がった気がする。楽しかったな~そういうの。

映画の中で、すばるくんの着てるTシャツが赤犬さん、ニューロティカオイスカルメイツ、スネイルランプなんていう名前が並んでたりとかね、馴染みのある界隈だったり、赤犬さんの着ている服とかも、ああ~大阪っぽいなぁなんて思ったりしました。

すばるくんの目が凄くよかった。空虚な目と力の入る目とのスイッチが凄かった。希望を言えばふみちゃんもすばるくんも感情むき出しの演技が凄く上手くて好きなので、そういうシーンがあったら良かったのになぁと思いました。

助けたい対象を先に攻撃すると、悪意がふわっと消える戦法好きだよ!(この映画だと作戦とかじゃなくて記憶なくなれの気持ち先行だと思われるけど)

あとすばるくんの鼻歌よかったな~。毎日あんな鼻歌を歌ってくれる人がいたらどんなに幸せだろうか。歌がうまいってすてき。

最後にココロオドレバで歌いながらニコニコしている彼を観て、やっぱりすばるくんが笑うと幸せな気分になるなぁと思いました。音楽って本当に人の心を動かすね。だからね観る前から知ってたの。いい映画だぞ。って。

こんなに条件が揃ってたら贔屓しちゃうし、冷静に観れてないのかなと思って、二階堂ふみちゃんが好きな友達にみた~?って聞いてみたけど渋谷くんがかなりよかった!っていう感想をいただいたよ。

やったね!

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