夢見る空芯菜

映画おメモ

19.インデペンデンス・デイ

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 1996 監督: ローランド・エメリッヒ

アメリカにね、宇宙から円盤が来るの。どれくらいかわからないけど、とにかく空を見上げれば円盤!ってくらい大きい。交信を試みるがヤツらは攻撃的で地球を乗っ取ろうとしていることが発覚!核攻撃も効かない!どうする!?

有名な映画を私は結構なレベルで見ていないので、これもそのシリーズ。いままで感動した映画を同僚などにアンケートをとり上位のやつだったのかな。それかウィル・スミスリサーチからかも。(ウィル・スミスの出てる映画で好きなの教えてアンケート)この辺の映画って小さい頃観たのか観てないのかわかんないのがあってディープ・インパクトアルマゲドンと、インデペンデンス・デイが記憶の中でごっちゃになっていました。そしてこれは観ていなかったのね。良いよね。よきハリウッド感。もうね、誰が相手だろうとうるせーって自分のやり方でそのまま行っちゃう人は魅力的。外国にいって関西弁で喋りまくって伝わっちゃうおじさんのような。そしてうっかり宇宙人捕まえて、ボコってくせぇ!って言っちゃうウィルスミス。好きだ!そしてさ、大統領まで戦いに行っちゃうとこがいいよね。エンターテイメント映画っていう感じがとてもステキ!しかし、最初にウィルスミスの彼女がね、ベッドの中にいるときと、職場で踊っている時、同じ人だと思ってなくて、ああ、家庭があるのに不倫してるの!しかも不倫相手に結婚指輪だと!?やだー!そんな問題も抱えているの!?たいへん!みたいなことを思っていたので勝手に複雑にしてたんだけど、同じ人だったね。よかったよ。すっきり爽快。でもさ、あの彼女のこと向かいに行ったけど、居場所どうしてわかったの?わたし何か見落としている?まあそこもひっくるめて、疾走感もあり、やっぱ映画館で観たらすごい迫力だったんだろうなー、と音を聞いて思いました。

そしてインデペンデンス・デイ検索してたらインデペンデンス・デイ2が2016年、20年ぶりにやるんだねぇ。うわぁ~楽しみだなー!

18.メリーポピンズ

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1964 監督:ロバート・スティーヴンソン 原作: パメラ・トラバース

 厳格なお父さんをもつちょっと裕福な家庭のおてんばな娘と息子にメリーポピンズが乳母としてやってくる。魔法使いのメリーポピンズはすぐに子供の心を掴んで色々な所へ連れていってくれる。

 なんとなくは知っていたのだけどファンタジー要素満載なのかと思いきや、メリーポピンズが魔法使いってだけでわりと現実的なお話だった。少し前にウォルト・ディズニーの約束を観たのでメリーポピンズも観なきゃ!と思って観ました。順番が逆だしなんだかなぁと思ったけれど、たぶん先にメリーポピンズを観ていても、もう一度見返したと思います。とにかくね、メリーポピンズが可愛くて可愛くて、言葉遣いも仕草も全てかわいい。完璧なメリーポピンズ。動物と仲良しなところがもう好きだよね。そして人間に限らずペンギンにまでもモテる。メジャーで子供の性格もわかるし、亀さんにも乗れる、絶対寝ないでねっていう子守唄を歌う、階段を座りながら登るとか、ディズニーランドを思い出すよ。(あんな動きの乗り物なかったけ?)ゴブラン織のかばんの事をじゅうたん製というし(ゴブラン織の事はそう呼ぶことにする)。わたしが好きと思ってた曲(競馬の時の曲)、スーパーカリフラジスティックエクスピアリドーシャス!ってメリーポピンズが教えてくれる魔法のおまじないだったんだね!「supercalifragilisticexpialidocious」てやけに長い英単語だなぁと思ってたんだよ!納得!悲しい時にも楽しい時にも言うことにするね!この映画、観てて誰に感情移入する、とかはあまりなくて、ただ子供にかえった感じで、うわーい!きゃ〜!!ってただただ楽しくて歌って踊っちゃう!!みたいな気持ちになった。心が躍るってこういうことだね。ディズニーランドにいる気持ちと同じだなぁ。でも最後の最後まで父の職が気になるなんて大人になったもんだなぁと思ったりもしました。そして、ウォルト・ディズニーの約束を観てしまったからか、切なさは残りました。でもそれも含め、すごい素敵な映画だった!ラムパンチ!

 

ハウス・オブ・カード 野望の階段

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2014 製作総指揮:デヴィッド・フィンチャー

大統領戦に協力する代わりに国務長官を約束されてたのに、裏切られたアンダーウッドはさらに野心が燃え上がり、全員潰してのし上がってやろうと頭を使って奮闘する話。

ゴーン・ガールのパンフレットを読んでいてデヴィッド・フィンチャーが連ドラをやっている事を知り、急いで観はじめました。なんとルーニー・マーラのお姉ちゃんのケイト・マーラが出ているのも楽しみでした。あとあの人ね、アンダーウッドの奥さん。ミレニアムの編集長。まずね、始まって10分経たないうちに「ファック」聞こえてニヤリとしました。とにかくアンダーウッドの頭がいい。でもたまにいる。こういう頭のいい人。野心のために悪魔に魂をも売る様な人。私はちゃんと使えば武器になると思っているのでとても尊敬します。アンダーウッドは神様にじゃなくて自分に祈っていたものね。目標達成の為には綺麗事なんて甘いこと言ってられない。もちろん綺麗事ばかり言って生きていたい思いもあるけれど。こういう時思い出すのは綾小路翔くん。本当に尊敬しています。話は戻り、このお話はアンダーウッドが後ろで駒を動かしていくお話なのですが、上手く行ったり行かなかったり。もし2時間映画だったらすごくキレ者の彼で、疾走感のある映画を見せてくれたのかな、と思ったりしてました。あと気になったのがケイトマーラ演じるゾーイ。最初は芯が強くてがつがつしていていいなぁと思っていましたが、途中で鞍替えしたのですかね?彼女の考えていることが全く理解できなかった。たぶんアンダーウッドのやっていることが怖くなったとか、不正に利用されたとかなんだかんだ発狂しちゃったのかな。初めからネタのためにいくらでも寝る女っていうふらふらっとした立ち回りならわかるのだけどそうではなかった筈。そして真実をあばきたい!みたいな記者魂みたいなものだけも無かったはず。と思うとアンダーウッドのことをなぜ最後まで信じないのかと思ってしまった。一緒に地獄へ落ちる所まで行かなくても良いけど、大々的に調べだすとか理解できないなぁ。信頼関係くらいしか築けない関係なのに。アンダーウッドは誰のことも信頼して無いだろうけど、従順な人を悪いようにはしないものね。そしてゾーイはもともと態度も大きいしそれが作戦でもないだろうに。何にも持ってないだたの時の人なのに自分が偉いと思い込む。彼女の一番大事な芯の部分ってどこだったんだろうか。なんだろうね、わたしとてもおじさんの味方をしたくなったよ。アンダーウッドって魅力的なんだよ。でもさすがに殺人までするとは。でもすごい政治の世界っぽい!誰かが死ぬと大体のことが解決しちゃったりする感じ。アメリカのドラマっぽい!アンダーウッドと奥さんがいつも2人で1本のタバコを順番に吸うっていうシーンがでてきて、なんだろう。。。と思っていたのだけどあれ、なんか意味があるんだねきっと。なんかたくさんの動きに設定がある気がする。机をコンコンって叩く仕草しかり。

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こういう構図がとてもすき!

17.百円の恋

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2014 監督:武正晴

@シネマジャック&ベティ

今日は誕生日だったので素敵な映画が観たいと思って映画館に行きました。とっても素敵な映画でした。当たり!★を5点満点で5強あげたいです!

32歳の一子。ひきこもりでだるだるのでろでろなんです。働かないしパーだプーだピーなのよ。ほいで出戻りの妹と喧嘩して家を出るんだよね。それで手っ取り早く100円のコンビ二で働いて途中にジムがあってさ、そこの人にデートに誘われたり、ジムに入会しちゃったりで、どんどん変わっていったり強くなっていくみたいな話。

ネタバレだからな!名画座とかミニシアターって大好きなんだけど、やっぱりへんなところでわざわざ笑う人が多い気がする。(勝手な思い込みかもしれないけどサブカルとか好きな人のそういう自己顕示欲みたいな)んで最初のほうとか、あーあって思ってたのだけどねぇ、途中ね凄い引き込まれてね、すっごいいいシーンのときにね携帯が鳴ったんだけど、私ね劇中で鳴ったんだと思ったくらい集中してたの!というかやっぱし、あれはもしかして劇中で鳴ったのかな?でもな誰も反応してなかったしなぁ。。うーん。そしてね、減量して身体が締まって行くとさ、普通の映画、映像なら細身の服とか着だすと思うのよね。そーゆーのないとこがいいよ。すごいリアル。一子の着てただぶだぶの黄色いパジャマみたいなズボンとても可愛かった。試合に勝ってハッピーエンド!イェーイ!どんどんパフパフー!みたいなのも好きだけどね、上手くいかなくてそれでも生きていくみたいの、好きだよ。その先がみえる映画っていいよね。あとあれ、なに食べてたんだろう全然切れないやつ。すっごい肉かな。全然切れない肉。見終わった後に涙いっぱい出ちゃって、でもね悲しいでもないし感動でもないしちょいとこれは上手く表せない感情だぞ。と。すっごいやる気になっちゃって私も強くなった気がしちゃって小走りで帰ったよ。忙しいの終わったら走ろうと思って。身体を絞りたい。それとパンフレット見たら映画に出てきた青木ジムが職場の凄く近くだったので、ちょいとボクシング。。。やりたいな。。。はぁ日本映画ってとてもいいね。

16.さよなら渓谷

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2013 監督:大森立嗣 原作:吉田修一 

ご近所の子供が殺されて、隣の家の女性が逮捕された。真木ようこの旦那さんがその逮捕された女性と不倫してるのでは?と共犯の疑惑をもたれて。そこから2人の隠された不穏な過去に遡っていく。

なんでこの映画を観ようと思ったのか全然思い出せません。想像できるのは真木ようこが美人だからとかそういう理由だと思います。「渓谷」といえば長野県に山と渓谷という喫茶店を10年前くらいに友人に紹介されてずっと行きたいと思ってることを思い出しました。

渓谷とは。。山にはさまれた、川のある所だって。不穏なのに穏やかな映画だった。穏やかじゃないのは大森南朋のお腹くらいね。というかお腹にびっくりして、本当に大森南朋なのかなと思って途中で調べちゃったよ。大森南朋だった。なんか安心しちゃうよ。大森南朋があのお腹。そうだそうだ三浦さんが出ていた。三浦誠己さん。芸人さんだった頃に劇場でよく観ていました。かっこいいね。

なんていうかこの映画。罪の償い方ね。良く思うことは悪いことをして、被害者のほうが何倍も何倍もやり返すともうどちらが悪いのかわからなくなっちゃう。原因を作ったのは加害者だけど、角度によっては被害者も加害者に見える。なんかこういう二人の世界で完結しているお話、好きですよ。

15.グランド・ブダペスト・ホテル

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2014 監督:ウエス・アンダーソン

公開当初、ファッションプレスにて衣装がFENDI、トランクがPRADAの協力だと話題になっていて、私の周りでもちょいちょい話題に出ていたので観てみようと思っていたところ、友人が観たらしく、まぁ酷評していた。検索をかけてみた所、どこを見ても高評価ばかりで不思議な気持ちになり、なんだか色々と楽しみになりました。

このグランド・ブタペストホテルの歴史を伝説のロビーボーイの人生とともにあれこれ。という感じ。わたし最初はホテルバビロンみたいなかんじかと思ってました(おもしろい海外ドラマ)

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なんか赤いしね。色がとっても綺麗だったよ。どういう映画か理解するのに時間がかかってしまい、ざっくり「ホテルの歴史の話」のようなことがわかっていれば混乱しなかったのかも。コミカルで早送りみたいな動きだったり、出てくる人も個性的だし、独特の構図みたいなのも多くてコメディなのかな?みたいなことをずっと思っていて、でもテンポが凄くよくて面白かったです。時代も国も雰囲気が作りこまれすぎていてエドワード・ノートン(知ってるアメリカ人)が出てくることがなんだか不思議で仕方なかった。知ってる俳優と言えばエイドリアン・ブロンディ。もう彼はミッドナイト・イン・パリを観てからダリにしか見えない。あとねやっとジュード・ロウさんに会えた!朝倉世界一先生の漫画で「ジュード郎」なる人物が出てきてずっと気になっていたのだよね。すごく有名で女子がみんな好き好き!って言ってるイメージでした。あれ。まてまてサイド・エフェクトに出ていたと!知ってる。ジュード郎知ってる!ご、ごめんね。ちゃんと覚えるようにするからね。

f:id:mousugunikuman:20150306233522j:plainジュード郎。

そしてやっかし衣装が可愛かったよ。ロビーボーイの帽子とかもこもこの刺繍みたいになっていて。ホテルの人も制服がちょっとずつ違くて。ケーキもかわいかった。ケーキの娘も。香水のル・パナシュってどんな匂いだろう~と気になってしまいました。

グスタヴ役レイ・ファインズのインタビューで、グスタヴがいつも身につけているとされる香水ル・パナシェはどんな香りがすると思うか、と尋ねると、こんなウィットに富んだ応えが返ってきた。「ロシア風 な感じかな。ちょっとスパイスの香りが混じり、ときとして珍しい動物の性感帯から発せられる匂いがする(笑)。この匂いがたまらないほど誘惑的なんだ (笑)」

なんかすごいね。ロシア風も珍しい動物が何なのかも性感帯から発される匂いも、何も想像できないよ。あとね香水シュッてやるパフパフみたいのやりたいと思った。でもあれそのままかばんに入れてパフパフならないのかねぇ。そしてこのTシャツ欲しかったなぁ。

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14.ふがいない僕は空を見た

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2010 監督:タナダユキ 原作:窪美澄

この映画もやすくん泣いた映画シリーズ。しあわせの隠れ場所と共に紹介されていて「感じ方によってだけど偶然泣ける映画だった」と。たぶん感じ方によって。はこの映画なんだとおもうよ。何人かの登場人物にスポットをあてていて、みんなそれぞれ抱えているものがあって。という内容なのだけど、初めはね、局部が映っていないだけで、もうエロビデオ!みたいびっくりしちゃって、おぉぉ。って。やすくんもこんなせつない気持ちになったのだろうかなどど陳腐なことを考えていたのだけどね、そんな映画じゃなかった。どぎついものって目に付きやすいし、そういう宣伝だったのだろうけど。斜めからみてごめんねって思った。性行為があって子供が生まれて生きていくのようなテーマだと思う。ぜんぶ感じ方。でもね、痛いの。とにかく痛い。日本の映画って日本人だからかなぁ。気持ちが、台詞という言葉にしなくても理解できちゃったりするからよけいに辛かった。監督がタナダユキ監督。百万円と苦虫女の監督なのだね。まだ2作品しかふれてないけど、登場人物が多くを語らないのがとってもいいなぁ。静かで穏やかに過ごそうとしている感じ。わたしいつも何かあるとわぁーってなる気質を持っているからそういう人にすごく憧れます。無言実行だったり。最近永山絢斗(ながやま けんと)くんすごいいっぱい観る。ちゃんと名前も覚えたよ。あと窪田正孝くんも最近良く観ます(と言っても私のよく観るは偏っているとおもうけれど)すごい印象的だなといつも思っています。いい演技するよねぇ。辛い映画だったんだけど辛いだけじゃないんだよー。素敵な人もいっぱい出てくるし素敵なこともいっぱいあるし、最終的にはなんで泣いてるのかわからなくなっちゃったんだけどいっぱい泣いちゃったよ。よかったよ。

追記。小説を読みました。いつも小説が先か映画が先かで悩んだりしています。私の私調べでは一度も読んだことのない作家さんの作品は映画を先にみると良い思い出になる確率が高いと思います。そして映画のことをそのお話を深く知るための手段だなぁと。小説もすごく良かったです。映画もほぼ忠実に描かれていて、もし先に小説を読んでいたとしてもストーリーや映画の作りに関してはほぼ言うことなしだったのかなと思いました。ちなみに先ほど深く知るための手段と書きましたが。この本は違った。読み終わって映画をもう一度観たような気持ちになった。本の中の人が涙を流すたびにわたしもじわりじわりと泣いてしまった。涙もろくなったもんだなぁ。あんずの話の文章は俗っぽさをも感じるのに、ああ~痛い子なんだな~とは思えなくて、太宰治の私の一番好きな作品「女生徒」を感じた。絶望を抱えて生きていて、先なんて真っ暗で見えないのに静かにひたむきに生きる。を感じさせるような。そして映画だけを見たときは失恋=陳腐なよくある話とも思っていたけど失恋って陳腐じゃないよね。好きな人が自分の前からいなくなる事って全然陳腐じゃない。福田の話も良かった。本当に良かった。映画でそうだといいな、と思うことが確信に変わった。本当に辛い暮らしをしていて、映画を観ている途中も胸が何度も苦しくなったのだけど、そんな環境なのに(そんな環境だからなのか)地位や名誉、見た目なんかに惑わされないでちゃんと人間を見ていて素敵だなとおもった。ああいう人間が本の中でだけでも出てくると本当に救われる気がする。